整形外科・リハビリテーション科

肩外来では主に四十肩、五十肩（関節拘縮症、肩腱板断裂など）に対して早期治癒を目指してリハビリテーション治療を行なっています。リハビリテーションで改善が見られない場合は、ＭＲＩ、エコーなどで詳細な検査の後、手術の適応を検討し、関節用の内視鏡（関節鏡）を使用した関節鏡下手術治療を積極的に行なっています。また、肩関節周囲の外傷（肩鎖関節脱臼、上腕骨頚部骨折など）にも手術治療をお勧めすることがあります。

スポーツによる膝のケガ（靱帯損傷、半月板損傷）や変形性膝関節症、半月板変性による膝の痛みの治療を専門医が行ないます。内視鏡による靱帯再建術、半月板縫合術、半月板切除術、骨切り術などにより膝の治療を行なっています。短い入院期間で痛みの少ない治療を行なっており、靱帯再建術・半月板縫合は30分～1時間程度の治療で5-6日間の入院、半月板切除は10分程度の治療で、術後1-2時間で歩行可能、翌日退院可能です。

手の外科は、手や指の痛み、指の引っかかり、痺れなどを中心に診療しています。手指の狭いスペースには骨、腱、神経、血管などが密集しており、骨折のシーネ固定一つにしても工夫が必要です。複雑な疾患も含まれるので、安易に自己判断せず、専門医に受診してください。
手指の痺れを生じる手根管症候群は頻度の多い疾患ですが、当院では内視鏡を用いた手根管開放術にも力を入れております。
内服・外用・手術以外にも、装具や注射、リハビリなど、あらゆる選択肢の中から患者様に最適な治療を目指します。

野球などの投球による肩および肘の障害に対して、リハビリ、体外衝撃波、PRPなどの治療によりスポーツへの復帰をサポートします。改善しない場合は低侵襲の肩および肘の関節鏡手術や靱帯再建手術（トミージョン手術など）の手術を行なっております。
ラグビーやアメフトなどのコンタクトスポーツによる肩の脱臼に対しては鏡視下バンカート修復と、烏口突起を移行するバンカート・ブリスト―手術を低侵襲の関節鏡手術を行なっております。

スポーツ選手の腰痛の原因として腰椎分離症（疲労骨折）、腰椎椎間板ヘルニアや椎間板性腰痛症などがみられますが、原因が究明できずお困りの方も多くみられます。
身体所見や画像検査などでしっかりと診断をつけ、まずは理学療法を中心とした保存的治療を行います。保存的治療で改善しない症状については、病態に応じて低侵襲手術として8㎜の皮膚切開で行う全内視鏡下脊椎手術も検討いたします。